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“お肌の主治医”になるためのものです。
診療案内 > アレルギー科
当クリニックでは 皮膚に症状が現れているアレルギー全般 にわたり診療を行います。
長期間に渡って発疹など皮膚に何かしらの症状が現れている場合、食べ物や外的刺激によるアレルギーが原因かもしれません。
血液検査(「20分で結果がわかるアレルギー検査」もあります)・パッチテストなどを行い、アレルギー疾患の診断および治療を進めていきますので、当クリニックにお越しください。
当クリニックでは以下の種類のアレルギー検査を行っております。
1 アレルギーの血液検査
2 パッチテスト
3 皮膚テスト(プリックテスト)
4 負荷試験
アレルギーの原因を突き止めることは、時に非常に困難なことがあります。
詳細な問診のうえ、血液検査だけでなく、パッチテストやプリックテストや負荷試験を併用して行うことにより、総合的に判断させていただきます。
1 アレルギーの血液検査について
アレルギー反応にはいろいろな機序や経路が存在します。血液検査ではIgEというたんぱく質をの量を調べることで全体的なアレルギー体質の有無や程度を数値化して示すことが可能です。
また、ある特異的なアレルゲンに対して、IgEを個別調べる特異的IgE検査も行います。ダニに対するIgE、スギに対するIgEというように、個々のアレルゲンのIgEを調べる検査です。
以下に検査可能なアレルゲンの一部を示します。
①花粉のアレルゲン:オオアワガエリ、ハルガヤ、カモガヤ、ブタクサ混合物、ヨモギ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ など
②ハウスダスト、ダニ、カビ: ヤケヒョウダニ、コナヒョウヒダニ、ハウスダスト、ペニシリウム、クラドスポリウム、カンジダ、アルテルナリア、アスペルギルス、マラセチア など
③食餌性アレルゲン: オボムコイド、リンゴ、キウイ、ゴマ、サバ、ソバ、小麦、ピーナッツ、大豆、米、マグロ、サケ、エビ、カニ、チェダーチーズ、ミルク、牛肉、鶏肉、卵白 など
④薬品、昆虫: ラテックス、ホルマリン、ゴキブリ、蛾 など
当院では問診と皮膚症状から必要なアレルギー検査を選択して検査いたします。
※ハウスダスト系3項目(イヌ皮屑・ネコ皮屑・ヤケヒョウダニ)と花粉系5項目(シラカンバ・スギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ)の計8項目については指先からの採血による「20分で結果がわかるアレルギー検査」もあります。注射が苦手な方・静脈採血が困難なお子さん・今日結果を知りたい方など、詳しくはご相談ください。
注1:全てのアレルギーの原因が分かるわけではありません。また採⾎のみでアレルギーの全てが分かるわけではありません。
注2:食物のアレルギー検査について
ダニ、ハウスダスト、花粉、カビ、動物など、皮ふを介して接するアレルゲンの特異的IgEにはある程度信頼性があると考えますが、食事の特異的IgEは、血液検査だけで判断ができない場合が多く存在します。つまり血液検査で陽性を示さない物質にアレルギー反応が起こることはありえるし、血液検査で陽性を示しても、アレルギーを起こさない人はたくさんいます。しかし、診断をする上で参考指標にはなります。
一番重要なのは、実際に食べて悪くなるかどうかですが、アナフィラキシーショックなど、強い反応の場合は、皮膚テスト(プリックテスト)と併用して診断を進めていくこともあります。
2 パッチテストについて
かぶれの原因を調べるために行う検査です。
アレルギーには1~4型があり、皮ふに関与するアレルギーは主に1型と4型です。1型は即時型アレルギー、4型は遅延型アレルギーと呼ばれます。じんま疹は1型アレルギー、接触皮膚炎(かぶれ)は4型アレルギー、アトピー性皮膚炎は1型+4型アレルギーと考えられています。
このうち4型アレルギーの診断に必要な検査がパッチテストです。皮ふに原因と考えられる物質を貼付して、皮ふの反応を調べる検査です。
このうち4型アレルギーの診断に必要な検査がパッチテストです。皮ふに原因と考えられる物質を貼付して、皮ふの反応を調べる検査です。
(1)パッチテストの方法
背中、二の腕内側の正常な皮ふに、かぶれを起こしていると考えられる物質(例:化粧品、植物、石けんなど)を付けた試験紙付きのフィルム(パッチテスター)を貼ります。
このまま48時間は貼り付けたままにします。 2日目(48時間後)に再診してもらい、パッチテスターを剥がします。
判定は2日目(48時間後)と3日目(72時間後)に行います。可能であれば1週間後にも判定を行います。
(2)パッチテスト期間中の注意事項
テスターが貼付されている間は、検査部位を濡らさないようにしてください。濡らすと検査する物質が流れてしまい、判定できなくなります。
(3)パッチテストは化粧品や薬剤によるパッチテストと金属パッチテストが可能です。
①化粧品や薬剤のパッチテスト
かぶれの原因として疑われる化粧品や薬剤やそのほかの物を持参していただきます。
当院で検査用に一部使用し、必要な濃度に調整したものをパッチテスターに塗布して、検査を行います。
化粧品などは複数個同時に行えます。
②金属パッチテスト
指輪、ネックレス、ピアス、イヤリングなどのアクセサリーや時計でかぶれたりする場合、また、歯科金属アレルギーを歯医者さんで指摘されたりした場合に行います。
以下の16種類を行うことができます。
<検査できる金属>
●アルミニウム ●銀
●コバルト ●重クロム
●スズ ●クロム
●鉄 ●ニッケル
●白金 ●亜鉛
●パラジウム ●金
●マンガン ●銅
●インジウム ●イリジウム
(4)パッチテスト実施曜日
当院ではパッチテストご希望の方は以下の曜日のどちらかで行います。電話連絡後受診お願いいたします。
<パターン①>「検査日:火曜日」→「48時間判定:木曜日」→「72時間判定:金曜日」
<パターン②>「検査日:土曜日」→「48時間判定:月曜日」→「72時間判定:火曜日」
(5)パッチテストの料金
健康保険適応されます。
3 プリックテスト(皮膚テスト)
(1)プリックテストとは
食物を摂取後に起こる、蕁麻疹や口腔アレルギー症候群、アナフィラキシーショックなどを即時型(Ⅰ型)アレルギーといいます。
プリックテストはこれらの即時型(Ⅰ型)アレルギーの原因を特定するために行う検査です。
体内に入るアレルギー発症要因が少ないため、比較的安全に行うことができ、有用性も高く世界的にも推奨されている検査法です。
特に、アレルギー血液検査では調べられない項目(例)ブドウ、パイナップル、穀物、野菜や、血液検査では反応しないが原因として疑われる場合などに有益です。
特に、アレルギー血液検査では調べられない項目(例)ブドウ、パイナップル、穀物、野菜や、血液検査では反応しないが原因として疑われる場合などに有益です。
本検査法はすべての年齢の患者さんに行えますので乳幼児に行うことも可能です。適応疾患は、花粉症・鼻アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー・口腔アレルギー症候群、ラテックスアレルギー、薬剤アレルギーなど、様々な即時型のアレルギー疾患に行うことができます。臨床症状があり、プリックテストが陽性の場合を確実例と判断し、患者さんへは、原因抗原と共に、交差反応性抗原等を考慮し生活指導を行います。
(ただし、感度は100%ではありません。最終的には実際にそのものを食べる食物負荷試験が必要な場合も多くあります。)
(ただし、感度は100%ではありません。最終的には実際にそのものを食べる食物負荷試験が必要な場合も多くあります。)
(2)検査方法
①プリックテストを行う食品は患者様に持参していただきます。
②プリックテスト用の細い針で 調べたい食品を刺し、そのあとに腕に押しあてます。
③15分後に判定を行います。
発赤など皮膚に反応があれば、陽性と反応します。
当日中に結果がわかります。
検査をご希望の際には、事前に診察を行ってから、改めて行わせていただきます。
4 負荷試験
原因と疑われる食物や薬剤を実際に摂取して反応を見る検査です。
検査自体に危険性が高い場合もあり、その場合は総合病院へ紹介させていただきます。
